Visionについて

「非エンジニアのためのエンジニアリング」が目指す状態は、次の通りです。
 
  • エンジニア以外の様々な職種の人に対して、仕事に役立つエンジニアリング知識を得られる場所を提供する
 
このVisionについて、「様々な職種の人に対して」と「仕事に役立つ」の部分に分けて説明します
 

「様々な職種の人に対して」

ご存知の通り、エンジニアリングにまつわる教育コンテンツは世の中に溢れています。あえて個別のサービス名は挙げないですが、「プログラミング 学習」や「エンジニア 教育」などと調べると、たくさんのサービスが出てきます。エンジニアの数は足りないと言われているので、それ自体はとても素晴らしいことです。
しかし、こうしたサービスのほとんどが、「エンジニアになりたい人」や「スキルを高めたいエンジニア」に向けて提供されています。非エンジニアがプログラミングやエンジニアリングに希望を感じてそれらを学ぼうとしても、「エンジニアになりたいならこれを学んだ方がいいですよ!」と訴えかけてくる大量のコンテンツに辟易してしまう。通訳の仕事がしたい人に向けた英語教育のコンテンツと海外旅行に行きたい人に向けたそれは、それぞれ全く違うものになるはずです。それと同じように、エンジニアになりたい人に向けたエンジニアリング教育とエンジニア以外の様々な職種の人たちが仕事で使えるようなエンジニアリング教育とは、それぞれに最適な形があるはずです。「非エンジニアのためのエンジニアリング」は、そんなぽっかり空いた穴を埋めるために、エンジニア以外の職種の人に向けて情報発信をしていきます。
 

「仕事に役立つ」

加えて重要なのは、「仕事に役立つ」ということです。趣味でエンジニアリングを学ぶ人も世の中にはたくさんいます。特にエンジニアの中には、エンジニアリングの手法自体に面白さを感じて突き詰めていくような人も多いです。そしてそんな営みの中で、より効率的なエンジニアリング手法が生み出されていきました。こうした背景から、エンジニア向けの学習コンテンツの多くは「JavaScriptを学ぼう!そのためにまずはこの文法をマスターしましょう!」といった「手段ドリブン」な展開で進んでいきます。
しかし、エンジニア以外の職種のほとんどの人にとって、エンジニアリングとは単なる手段でしかありません。何か解きたい課題や直面している不確実性があり、その解決をエンジニアリングの知見に対して求めているはずです。そんな中で「手段ドリブン」なコンテンツを読んでも、「それがいったい私の仕事の何の役に立つんだい?」という疑問を解消できずに萎えてしまいます。エンジニア以外の人にとっては、「このプログラミング言語を使うと何ができるのか」とか「このサービスでどんな業務効率化ができるのか」といったことの方がまずは重要です。そこからさらにエンジニアリングの手法に興味が湧いたら、そこで初めて手段に目を向けて掘り進めればいい。「非エンジニアのためのエンジニアリング」は、エンジニアリングの力があなたの仕事にどう役立つのかをまず説明することを心がけます。もちろんさらにエンジニアリングの深みを覗きたくなった人に対しても、適切なガイドを提供します。
 
なお、当面は私のバックグラウンドによる制約もあって、ITやコンピュータサイエンスと呼ばれる領域に近い情報発信がメインになります。もちろんコンピュータサイエンス以外にもエンジニアリングはあります。いずれはより広いエンジニアリング分野に手を伸ばしていきたい気持ちもあります。一方で、コンピュータサイエンスは応用の幅が広く、どんな職種の人に対しても恩恵があると信じれれる分野でもあります。特に現代においては、驚くほど多様なモノが抽象化され、ソフトウェアを通じてアクセスできるようになっています。その意味でも、ソフトウェア産業から生み出されたエンジニアリングの知見を使って広大なエンジニアリングの世界の門を叩くことは、きっと最良の選択肢です。